Nさん(男性) |
私の自宅は1階、膝くらいまで水が浸入しまして、1階大半、自家用車、オートバイが沈みました。私は中島地区に47年住んでおり、この辺りの経緯は熟知している。以前は寺尾調節池ができる前の中島地区の内水は、新河岸川に自然に流れていったのでそれほど水が溜まっている状況はなかった。ところが調節池ができたおかげで、そこが壁になってしまい、この中島地区の内水がどこにもいけない構造になった。これに対しての対策というのが、中島雨水排水ポンプのみということですか。 |
危機管理監 |
現在ポンプのみで江川都市下水路へ排水し新河岸川へ流れていくとなっています。 |
Nさん(男性) |
中島地区は毎年台風がくれば、必ずと言っていいほど冠水する。例えば去年8月22日に台風がきました。中島地区の家で自宅の中まで浸水している家がある。つまり雨水ポンプだけでは足りていない。また、ここ5年くらいで寺尾の農地が宅地として開発されたり、地面がアスファルトに埋められたりして、雨水も地面に浸み込みにくく、溜まりやすい構造となっているが、ここ5年くらいで雨水ポンプを改良した点などはあるのですか。 |
危機管理監 |
ここ5年では改良した点などはありません。 |
Nさん(男性) |
なぜ毎年冠水する中島地区に対して対策を何もしてくれなかったのですか。 |
危機管理監 |
雨水を排水する中島ポンプの機能が発揮されていまして江川都市下水路に排水できていた状況が…。 |
Nさん(男性) |
冠水していた家があったのはご存知だったのでしょうか。 |
危機管理監 |
詳細までは承知していません。(館内ざわつく) |
Nさん(男性) |
何も対策をしてくれなかったのは、人災ともいえるんじゃないのですか。水害は起こるべくして起こったと思えますが。(館内から「人災だよ」の声)毎年冠水しています、中島地区は。明らかにポンプの設計ミスと言えると思います。 |
危機管理監 |
中島ポンプにつきまして、検証することを考えています。今後、対策について考えています。 |
Nさん(男性) |
川越市の不十分な対策による人災ということで判断してよろしいでしょうか。見舞金もまだもらっていません。これ以上の保証がないということであれば、我々の中でも集団訴訟という話も出ています。我々は確実に勝つことができるという話を弁護士の方から頂いている。ただ、こういったことをすると、我々も大変ですし、川合市長を始め、皆さんもかなりの負担になると思います。そういったことは最終手段と考えておりますので1日でも早い対応の方をお願い致します。(拍手) |
Kさん(女性) |
災害対応部長会議はただ単に会議を開いているだけで、本来これだけの被害があれば、市長中心に災害対策本部をたてるべきだと思いますが、なぜ災害対応部長会議で終わらせてしまったのですか。 |
危機管理監 |
災害時の配備体制につきましては、被害の状況等に応じて体制を配備するものでして、今回につきましては台風の状況、雨の状況を考慮して災害対応部長会議で対応してまいりました。寺尾地区に大きな被害が出ることを十分に把握できなかったということですが、今回は災害対応部長会議をもって災害対応をしたということです。 |
Kさん(女性) |
現地調査班が21時30分に3名、男性2人女性1人を私共も確認しています。調整池の土手に上がり、寺尾小学校の周りを見回っていたことは、話をした住民がいるので判っています。ただし現地調査班が調節池を見て「まだ大丈夫だな」と答えていました。既にその時点、ポンプ場の前は靴が水に浸かるくらいの内水が溜まっていました。その状況を見て市の職員は「まだ大丈夫だ」と市長のようなお答えをしていました。ご高齢の方が「一人なので避難したいんですけど」とその市の職員に尋ねたところ、「南古谷の方に逃げてください」と言われたと聞きます。その時点、避難所の設置もありませんでした、避難場所を答えることもできませんでした。既に水が出ていたにも拘わらず、市職員は新河岸川しか意識がないために、寺尾地区を「大丈夫だな」と言って帰っていった職員は、どういうことなのですか。その時点、長靴に水が入るくらい水は溜まっていた。しかし市の職員は「大丈夫だ」と判断していました。これは新河岸川が「大丈夫」なのであって、寺尾地区は「大丈夫」ではなかったのではないのでしょうか。 |
危機管理監 |
現地調査班は調査したり、巡視したりしておりまして、この地区に内水が集まるということを承知はしていたんでしょうけども、新河岸川に水位も同時に監視していたことも考えられます。 |
Kさん(女性) |
では、わかりました。4時59分に「中島雨水ポンプ場監視装置の電源が断たれ監視機能が停止する」この時点でポンプ場の3分の2は浸水していました。これは目視したものなのですか。どこで監視していたのですか。 |
上下水道
事業管理者 |
4時59分まで、上下水道管理センターという事務所がありまして、そこで監視装置が働いておりましたので監視しておりました。 |
Kさん(女性) |
しかし、ポンプ場は3分の2が浸水していたにも拘わらず、現場にも行っていないといことですか。 |
上下水道
事業管理者 |
管理センターの方で監視できないということを受けまして、業者の方に向かわせる指示を出したという経緯でございます。 |
Kさん(女性) |
5時58分には、ポンプ場の隣のアパートの住民がボートで避難しています。いつも台風前日からポンプ場の待機小屋に待機している人がいました。今回これだけの大型台風にも拘わらず、なぜ待機小屋に待機させなかったのか。台風22号の時は待機している人がいましたが、21号の時はなぜ待機できなかったのですか。 |
上下水道
事業管理者 |
待機小屋につきましては、市で設置したものではなく業者が設置したものです。 |
Kさん(女性) |
それは市が委託しているもので、市に責任はあるのではないですか。 |
上下水道
事業管理者 |
待機小屋に関しましては、他のポンプ場を巡回して…
(途中でKさんが質問を入れる) |
Kさん(女性) |
ポンプ場の小屋は、市の管理体制にはなっていないのですか。 |
上下水道
事業管理者 |
ポンプ場に関しては、市の職員も巡回して回っております。 |
Kさん(女性) |
ポンプ場に水が溜まっているにも拘わらず、市が対応をしていないのはどういうことなのですか。 |
上下水道
事業管理者 |
市の職員は、午前1時頃には行って確認しています。
(途中でKさんが質問を入れる) |
Kさん(女性) |
午前1時じゃ、水はそこまで溜まっていません。 |
上下水道
事業管理者 |
市としてはポンプの可動状況は、動いているし監視もできたことを確認しています。 |
Kさん(女性) |
目視していない。機械だけを信用していたのでしょうか。 |
上下水道
事業管理者 |
1時の時点ではポンプ場の中に入り、目視で確認しています。 |
Kさん(女性) |
水門を閉めた後、2時間くらいで車の天井が浸かるくらい水が溜まったことは、管理しているとは言えないのではないですか。 |
危機管理監 |
現地調査班がどこにいたかは、詳細は判らないです。 |
Kさん(女性) |
23日24日は、市長は自宅待機と聞いておりますが。 |
市長 |
23日24日は通常業務を行っておりました。
(館内から失笑と大きなざわめきが起こる) |
Kさん(女性) |
水没しているのに通常業務を行うというのは、どういうことですか。市民を守る市のトップが通常業務とは、どういうことなのですか。 |
市長 |
寺尾地区の状況の把握、情報の伝達ができていなかった。そういう状況で私の方にも具体的な状況が伝わっていませんでした。 |
Aさん(男性) |
江川都市下水路の樋門が閉じてしまい、寺尾地区に内水による浸水の被害が出たことについて、今後の対策として中島雨水排水ポンプ場だけでは安心ができないので寺尾調節池や直接、新河岸川へ排水できるポンプの設置をお願いしたい。 |
市長 |
専門家を入れた検討委員会で検証や対策を行っていきたいと考えています。新しいポンプの設置や地下に雨水貯留槽を作り一時的に貯めることも考えています。 |
Aさん(男性) |
この対策はいつから始めるのですか、今年中に造ることができるのですか。 |
市長 |
最優先の課題として取り組んでまいります。しかしながら「今年中に造る」と、ここで約束する訳にはまいりません。 |
Sさん(男性) |
11月2日の東京新聞の『甚大被害「24日夕に知った」市長報告なくネットで』の記事で、水が出ていたことは知っていたはずです。対応をしなかったのは市のミスではないのでしょうか。(大きな拍手) |
市長 |
今、お話された通りでございますが、対応が後手に回ってしまったという点は大変痛感しているところでございます。ミスかどうかということになりましたら…もう少し迅速に、違う対応ができたであろうなというふうに考えております。 |
Sさん(男性) |
市のミスです。この被害が大きくなった分、市が保証してくれるのでしょうか。(大きな拍手) |
市長 |
ここで申し上げることは、なかなか難しいです。市の職員の対応、きちんと対応をしていれば損害が発生したのか、しなかったのか、その辺のところをしっかり検証しなければ、今の時点で私といたしましては、何とも申し上げられません。(不満のどよめきが起こる) |
Eさん(男性) |
各家庭における被災証明を市の出張所等に提出し被害状況等を記入しているが、市長は寺尾地区の被害額を把握しているのですか。 |
市長 |
計算していません。
(失笑と「呆れた」という感じのざわめきが起こる) |
Mさん(女性) |
床上浸水で床や壁紙の張替えの内装工事のため、仮住まいをしなければいけなくなりました。市営や県営の住宅を貸してもらいたいのですが…。(そのくらい即答できるだろう。対応遅いよ。との声) |
危機管理監 |
市の公営住宅は空きがないために直ぐに対応できないので検討していきたいと思います。 |
Mさん(女性) |
まだ、子供が小さいため小学校や幼稚園に通える範囲でお願いしたいので、できたら県営の川越市藤間やふじみ野市の県営住宅にお願いしたいのですが。 |
板東副市長 |
週明けにも、県の方に要請していきます。その結果をすぐ報告していきます。 |